TSK高効率ハニカムブロックヒータは圧力損失の非常に少ないハニカムセラミックに電熱線を組み込み、電熱線の内側、及び外側を均一に気体が通過する構造となっています。
これに対してシーズヒータは電熱線(発熱体)を金属シースパイプに投入し、絶縁物(マグネシア)を充填したものです。
高効率ハニカムブロックヒータ |
シーズヒータ |
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熱効率 | 加熱する送風気体がコイル状に巻いた電熱線の内側、及び外側を均一に通過できるため、電熱線の熱が100%近く熱風になる。(P.A.T.) | 二次加熱のため、熱効率が悪い(温度の上昇が遅い)。高温時、シースパイプの変形(垂れ状態によるヒータ間ピッチの変動)による通過気体の熱交換率低下。 |
寿命 | ワット密度を低く設定できるため、温度にかかわらず、断線することなく、半永久的に使用できる。 | ワット密度を高く設定しているため、断線しやすい。また、高温域で使用できない。内部温度上昇によりヒータ寿命が短い。 |
安全性 | 絶縁距離、空間距離が充分であるため、半永久的に使用できる。 | マグネシアの絶縁が悪くなり、電熱線と金属シース間でショートする。絶縁粉末中でコロナ放電、アーク放電等の破壊がおこりやすい。経年劣化とともに、シース内部での絶縁低下が発生する。 |
操作性 | 冷却運転の必要がない。また、温度制御が容易で高精度温度制御が可能。 | 冷却運転を怠ると故障(断線等)の原因となる。 |